ゼロに至る物語…『Fate/Zero』のここが好き!3選!!

こんにちは、ふみ丸です!

オタク歴15年以上、累計2000時間以上はアニメを見てきましたが、Fate/Zeroは屈指の面白さでした。

悲惨なシチュエーションのオンパレードと、その中に芽生える成長物語、寝る前にふと思い出しては興奮して眠れなくなるような衝撃展開。さすが『まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS』を作った実力派脚本家、虚淵玄さんの作品だと言えますよね!

今回はそんなFate/Zeroのここが好き!というシーンを3つまとめてみました。Fate/Zeroファンに伝われ…!

✔ 切嗣と言峰がバッチバチにお互いを意識する第一話

✔ 「僕がこの冬木で流す血を、人類最後の流血にしてみせる」ケイネス暗殺シーン

✔ ライダーVSアーチャー最終決戦 with ウェイバー

切嗣と言峰がバッチバチにお互いを意識する第一話

Fate/Zero開始時点で有力だと言われてるのはケイネス率いるランサー陣営と遠坂時臣率いるアーチャー陣営、そして切嗣のセイバー陣営でしたよね。当然切嗣はケイネス、時臣をマークする。一方で時臣陣営に入っていると思われる言峰綺礼の経歴が気になっている。

もともと教会関係の中でエリート街道をひた走っていた言峰は急に教会の裏組織に所属を変えたり、様々な魔術に手を出してはあと一歩で極めるというところまで学んでは別の道にいく。切嗣としては言峰はなんのこだわりも情熱も無いように見える。でも令呪をさずかったということは、聖杯はこの言峰綺礼が何らかの欲望を持っていると判断したということ。その欲望が何なのか全く見えない、それが恐ろしいのだと切嗣は言峰を意識する。

一方綺礼のほうは、この聖杯戦争を時臣の勝利で終わらせるために、サポートメンバーとして各マスターの情報を集める役目をおっていた。そんな中、切嗣の情報が入ってくる。フリーランスの暗殺者として悪名高い切嗣は魔術師殺しをしながら、紛争地域で傭兵としても戦っていた。時臣は金銭目的だと切り捨てるが、言峰はリスクとリターンのバランスが全く合わない切嗣の行動の裏には必ず何かあるはず、そしてそれこそが自分が求めている答えである可能性が高いと考える。自分の欲望(愉悦、楽しみ)が何なのかわからない言峰としては切嗣に、何を求めて戦い、何を得たのか聞き出さなければいけない、と意識する。

そう、表層的にみえば正当で有力なマスターはケイネスや時臣がメインなはずなのに、物語としてはアウトローな切嗣、ダークホースの言峰がお互いをバチバチに意識しながら進んでいくのがどーんと表現されているのがこの第一話なのです。その演出がなんとも壮大な感じでかっこいい。

そして実際、答えを探す言峰が、自分の中にあるどす黒いものに少しずつ気付いて、最終的には師匠である時臣を殺してまで本格的に聖杯戦争に参入してラスボス的なポジションで切嗣の前に現れるという展開もめちゃめちゃおもしろいですよね!

これだけお互いを意識しているにも関わらず、二人は最後まで直接交わることはなく、Fate/Zeroにおける最終決戦までその二人の戦いはおあずけ…という見せ方も非常にうまい!!

「僕がこの冬木で流す血を、人類最後の流血にしてみせる」ケイネス暗殺シーン

ケイネス暗殺シーンと言えば、衝撃的かつ残虐的なシーンとして覚えてる方が多いのではないでしょうか。マスターを生かしておくと、ほかのサーヴァントと契約して再度聖杯戦争に参加してくる可能性がある。だからこそ確実に聖杯戦争を勝つには、サーヴァントだけでなくマスターも一緒に葬る必要がある。

とはいえケイネスもそのサーヴァントであるランサーもかなり強いので一筋縄ではいかない。そこで切嗣が使った方法が、「ケイネスを殺さないという契約を結ぶ代わりに令呪でランサーを自害させ、ランサーが消えた後に別のものにケイネスを暗殺させる」というものでしたね。

このシーンでは、マスターに忠誠を誓う根っからの騎士であるランサーが、己の信条を捻じ曲げてまで勝利にこだわる魔術師たちのことを呪いながら消えていくという演出と、ケイネスを殺さないという契約を結んだ直後に別のものに殺させるという作戦で勝利するという酷すぎる展開で、一気に引き込まれますよね!

確かにその部分も非常に魅力的で、「なんだこの展開…めっっっっちゃ面白い!」となるポイントではあるのですが、個人的にはその後のセイバーと切嗣の問答が一番心掴まれました。

騎士道を重んじるセイバーとしては、そんなズルいやり方は正義ではない、そんなやり方で勝つような人に、願望器である聖杯は託せないと放ちます。一方で切嗣は正義なんてものに意味はない、聖杯を手に入れて平和をもたらすという目的にために最適な手段を選んでいるだけだと返す。それが例え汚い手段であったとしても必ず聖杯を手に入れて平和をなす。「僕がこの冬木で流す血を、人類最後の流血にしてみせる」と放つ切嗣の信条と決意の強さが、めちゃくちゃカッコいいなと思ってしまいました…!

そしてそのセリフを聞きながら、一方で僕らは悟ってしまうわけです。「Fate/stay night」という作品が存在する以上、切嗣の願いは果たされないのだと…

これまでの人生をかけて、また大事な人も切り捨ててまで挑んだ切嗣にとって人生最大の賭けともいえるこの聖杯戦争。切嗣の本気と決意が伝わってくる一方で、その望みが叶わないとわかってしまうこの皮肉さ…ここが個人的にどうしようもなく惹かれてしまうのです…!!!

ライダーVSアーチャー最終決戦 with ウェイバー

さぁさぁ来ました、もうFate/Zeroといったらこのシーンだと思ってるのですが、皆さんはいかがでしょうか?

基本的には切嗣と言峰の対比を中心に描かれるドロドロストーリーにおける清涼剤、ことウェイバー率いるライダー陣営の最大の見せ場。もうウェイバーとライダーのやり取りは全てここを盛り上げるために用意されたと言っても過言ではないくらい、今までの全てが詰まっているようなシーンですよね!!

ウェイバーとライダーのやり取りに関しては好きなシーンは色々ありますが、やはりここが頂点。ずっと「坊主」と呼ばれ、まったくマスター扱いされてこなかったウェイバーがここに来て一人前の男、戦友として認められるシーンに感動しない人はいるだろうか(反語)

ここで味噌になってくるのは、このアーチャーとの最終決戦前にウェイバーは令呪を全て使い切ってマスターを降りているという部分です。今までは少なくとも聖杯戦争のシステム上は令呪という命令権をもったウェイバーが上、サーヴァントとして戦いに使役されるライダーが下という明確な上下関係がありました。しかしウェイバーは、これから最後の戦いに挑むという時にその令呪を全て放棄してマスターでもなんでもない存在に自らなります。いうなればライダーとの関係は、形式上は白紙になるわけです。そんな前提を踏まえた上で「ウェイバー・ベルベットよ、臣として予に仕える気はあるか?」というセリフの熱さよ!!!さらに言えば、令呪を消費する際の命令が、「絶対にこの戦いに勝て」というものであるところも激熱ですよね!

そしてアーチャーとの戦いに挑むライダー。かつてない最大の勢力をもって展開する固有結界「王の軍勢」。そもそもですが、「王の軍勢」という固有結界が宝具になってるのも個人的には激アツなんですよね。かつて大陸を制覇してきたライダーが駆け抜けた戦場と、共に戦ってきた仲間との心象風景そのものが宝具、つまり彼にとっての宝として現代に召喚されたライダーの最大の武器になっている。その強さは、生きた時にどれだけ多くの人を魅了してきたかの証でもある。そんなイケてる宝具他にあります?めちゃめちゃかっこいいじゃないですか!

でもやっぱり圧倒的な強さを誇るアーチャーには勝てない。それでも走るライダー。その演出のカッコよさも半端ないですよね…アーチャーが消えていくライダーに対して「また何度でも挑むが良い。この世はきっとそなたを飽きさせないだろう」と言葉をかけるのも良い。なんやかんや言って本気でライダーの実力を認めてたんだなぁとちょっとほっこりします。

ライダーが消滅したあとのアーチャーとウェイバーのやり取りも胸アツですよね。敵討ちをしなければ行けないのではないかと語りかけるアーチャーに対し、臣下であり生きろと命じられたから、ここで挑んで死ぬわけにはいかない、と返すこのやりとり…

この大橋でのライダーVSアーチャー戦は最初から最後までずっと名シーン名セリフが続く、本作品の中でもトップレベルに盛り上がるシーンだと思います。その点に関しては結構共感してもらえるのではないでしょうか!

さてここまえ読んでいただきありがとうございました!書いててもまた熱さが蘇るような、不朽の名作だと思います。他に好きなシーンとかがあれば皆さんの推し場面も教えて下さい!

今回はここまでです!ありがとうございましたー!

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